【元オペ看目線】手術室看護師がきついと言われる理由6選

お仕事

こんにちは。私は新卒から手術室看護師として働き、出産・育休を経て手術室に1年間復職して、その後夢の病棟看護師へ異動したkarankaranです。

私自身、手術室看護師として働く中で「しんどい」「病棟でもこんなに辛い思いしてるの?」と感じる場面が多々ありました。

今回は元手術室看護師の目線で、なぜ手術室看護師が「きつい」と言われるのか書いてみようと思います。

今まさに手術室でしんどさを感じている方、これから配属・異動予定の方のお役に立てればいいなと思います!

手術室看護師が「きつい」と言われる理由

緊張感がずっと続く

手術室看護師は常に「先読み」「準備」「確認」の連続です。

例えば、術野で出血している場合。

器械出し看護師は「ガーゼで押さえるのか?」「糸で結紮するのか?」「糸を使うとしたら、2−0かな、3−0か?」「バイポーラを使うか?」「止血剤を溶かすか」など、一瞬でたくさんの頭の引き出しを開けて、医師の動きに合わせてスムースに動く必要があります。

外回り看護師は「出血量はどのくらいだろう」「吸引からの出血とガーゼの出血を計算しよう」「血圧は保てているかな?」「手足の末梢は冷たくないかな?」「ガーゼはまだ必要かな、近くに準備しておこう」など、術野で起こっていることと患者さんの状態とを総合的に見て、麻酔科医師や執刀医・器械出し看護師が何を必要とするか、アセスメントします。

このように、出血ひとつをとっても安全な手術進行のために、常に考え準備しているのです。手術に携わる間、ちょっとひと息の時間はありません。

チームのミスが患者さんの命に直結するため、精神的疲労はかなり大きいですが、無事に終えられた後の達成感は何物にも変えられません。

人間関係が独特

外来や病棟との大きな違いでもあります。患者さんは麻酔で意識がないので、基本的に執刀医・麻酔科医師と手術室看護師のみの空間です。

「メスを持つと人が変わる」と言っても過言ではないぐらい、ピリピリされる先生はいらっしゃいます。手術室という閉鎖空間✖️緊張感で、空気が悪くても逃げ場はありません。手術が終わるまで1日中耐えます。(もちろん、穏やかな先生もいらっしゃいます)

病棟と違ってナースステーションに戻れば看護師が何人かいるわけではなく、1つの手術には基本的に外回り看護師と器械出し看護師の1名ずつです。「ちょっと不安だから先輩についてきてもらおう」なんてことはできません。閉ざされた手術室、自分のことは自分でなんとかしないといけません。

病棟に異動して、医師と看護師間の関わり方の違いにびっくりしました。

勉強量・暗記量が膨大

まず、看護学校でも実習でも、国試対策でも教わることのなかった「器械」。

ひとつひとつ覚えます、似たようなのがたくさんありますし、毎月・毎年のように新しい器械も登場しますが全部暗記です!そして執刀医ごとに器械の呼び名が違ったりするので、それも暗記です!

次に「術式」です。私は大学病院でしたので、専門分野に特化しておらず全診療科の手術がありました。頭・目・鼻・口・耳・喉・心臓・肺・胃・腸・腎臓・膵臓・肝臓・肩・指・足などなど・・・各臓器でさらに手術の内容も違い、それらの流れや使用器械を覚える必要があります。

毎日毎日、朝方まで手術マニュアルを読み込み解剖図を書いて、使用器械を書き出して、の繰り返しでした。

入職時から手術室の方々は、これが普通だと感じるかもしれませんが、異動してきた方はここの「勉強・暗記」分野でしんどさを感じている方を多く見てきました。

覚えた!と思っても、新しい器械が追加されたり、執刀医ごとに癖や使用器械が違ったりして「覚えても覚えても終わらない感覚」でした。

体力的にも地味にきつい

手術内容やその日の休憩時間の回し方によっては、器械出しで7時間立ちっぱなしなんてこともあります。

夕方になると低血糖気味になり、足はパンパン、疲労困憊・・・なこともありました。看護師全般に言えることかもしれませんが、体力勝負です。自分が元気じゃないと、患者さんの命は守れない!と実感する日々でした。

評価されにくい

これも看護師や医療スタッフ全般に言えることかもしれませんが、「うまく回って当たり前」で数字や言葉で評価されることはほぼありません。ミスをすると目立ちます。

執刀医の先生に「ありがとう、器械出しのおかげでやりやすかったよ」と言っていただけた時はすごく嬉しかったのを覚えています。

うまく回るのは前提という考えは患者さんを守るために大切ですが、自分で自分の評価をすることで、日々の努力が報われ、モチベーションにつながるのかもしれませんね。

「つぶしがきかない」と言われがち

病棟看護師とは全く違うスキルの習得が必要です。手術室に異動される方は、一から新たに勉強する必要があります。

逆に言うと、手術室経験しかないと病棟への移動や転職に大きな不安が伴います。

私もそうでした。病棟で働きたいけど、点滴もとれない、実践でのカルテの書き方もわからない、何がわからないのかもわからない。器械の名前はわかっても、病棟では使わない。

ですが、異動してみて手術室での経験は確実に活きていると実感しています。病棟での医師の介助や清潔操作の場面で、臆することなく対応できます。身体中の解剖がわかっているからこそ、患者さんが痛がる部位から臓器の推察や、ドレーンの排液の性状や量から術後の体内の状況がより鮮明にアセスメントできます。

まとめ

いかがでしたか?私が思う、手術室看護師がきついと言われる理由をまとめてみました。

手術室看護師がきついと言われるのは仕事が大変だからだけじゃなく、「頑張りが見えにくい場所」で「常に緊張し続ける働き方」、そして「終わることのない勉強と暗記」をこなす日々があるからだと思います。

しかし、手術室看護師として働いていた自分を誇りに思いますし、その経験は確実に活きていると実感しています。

今現在手術室で働かれている方・これから手術室看護師になる方・手術室看護師から異動を考えている方、皆さまのご活躍をお祈りしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました